00
NOW: 11F ATC

ATC DREAMCORE
// PROLOGUE

これは、存在しない階の話です。

ATC INFORMATION SYSTEM 現在地:11F ... 現在地:11.5F

ATCの建築を、そのまま遊べる場所にする提案です。

背景の吹き抜けは、このページの中で動いている3Dです。アプリを入れなくても、スマートフォンのブラウザで表示できます。

01
DECISION REQUESTED

この資料でご判断いただきたいのは、小さな試作の承認です

お願い
ATCの空間を1つ3Dにして、ブラウザで遊べる試作を作ること
期間
Phase 0(3〜5日)とPhase 1(1〜2週間)
体制
社内で開発します。大きな外部発注はありません
公開
試作は社内だけで確認します。一般公開は結果を見てから判断します
今回は含まない
公開版、館内のQR、Robloxへの展開
承認項目を先に見る

ここから先は、なぜこの順番で進めるのかをご説明します。

01
THE STAGE

ATCはすでに舞台です

赤い構造壁、黄色いエレベーターシャフト、青い連絡橋、吹き抜けを渡る通路。ATCの建築は、いま若い層が探している風景とそのまま重なります。

多くの施設は、この風景を一からつくらなければなりません。ATCはすでに持っています。

セットも照明も要りません。建物が、すでに舞台です。

ATCのアトリウム。赤い構造梁と黄色いエレベーターシャフト、ガラス越しの空。 REAL ATC / ATRIUM
02
LABELS CHANGE

言葉は古びます。建物は古びません。

「ドリームコア」という言葉は、いずれ勢いを失います。その言葉が指している欲求は、もっと長く続きます。ノスタルジー、静かな時間の建築、異変を探す遊びです。

だからATCは、同じ建築を別の名前で出し続けられます。平成レトロ、Backrooms、Frutiger Aero、Y2K。ラベルが変わっても、撮る場所は変わりません。

長期のブランド名を「ATC DREAMCORE」に固定しないことをお勧めします。上位の名前は広めに取り、キャンペーン名だけを時代に合わせて入れ替えます。2026年はドリームコア、2027年はFLOOR 11.5、2028年は平成の記憶。建物とアセットは同じままです。

ATCの青い絨毯が続く通路。突き当たりの窓から光が入っています。 11F の通路。夢で見たような景色
DETAIL

上位の名前には、いくつか候補があります。以下は候補であり、推奨案ではありません。この場で決める必要もありません。

  • ATC Strange Spaces
  • ATC Another Side
  • ATC Memory Project
  • ATC After Hours
  • ATC Unreal
  • ATC Lost Spaces
  • ATC Between Worlds
  • ATC Dream Architecture
03
EVIDENCE

短いゲームが、現実の場所へ人を動かしています

異変を探すゲーム、街を歩く謎解き、SNSで見た場所への来訪。建築を遊びに変える市場も、それに応えて動く人も、すでにあります。

3,000,000+ 『8番出口』全世界累計本数(2026年9月7日時点) playism.com
88,888人 東京メトロ謎解きイベント 参加人数(67日間)。主催者発表の来場・参加合計は91,200人 prtimes.jp
約163,000人 A24『バックルームズ』日本公開の初週末の動員(2026年9月4日公開、全国4位) eiga.com
90.1% 平成レトロの認知率(13〜39歳女性1,054人、2026年5月調査) prtimes.jp
33.5% 週1回以上のTikTok利用者のうち、TikTokで見た場所を実際に訪れた人の割合 ads.tiktok.com
¥1,000 渋谷ヒカリエ「ドリ〜ムコア展」の入場料。ネット発の美学が有料イベントになっています。 hikarie8.com
04
WHY NOW

この1年で、流れは商業施設まで届きました

ネットの美学が、映画館、駅、百貨店、商業施設へと場所を移しています。ATCもすでにこの流れの中にいます。関心が高いいまのうちに動く価値があります。

  1. 京都高島屋S.C. T8が『8番出口』とコラボ館内で異変ラリーを実施
  2. 平成レトロの認知率 90.1%13〜39歳女性への調査
  3. ATC公式TikTokがドリームコアの動画を公開7月下旬から
  4. ATC公式サイトにドリームコアの記事日本語・英語・中国語
  5. NHK Eテレの番組でATCが紹介される社内共有のスクリーンショットによる。公式の番組ページは未確認
  6. 『バックルームズ』日本公開初週末の動員 約163,000人
  7. 『8番出口』累計300万本を突破全世界
  8. 池袋サンシャインシティで Q LIMINAL反復する通路と大量のQR
  9. 渋谷ヒカリエで「ドリ〜ムコア展」9月23日まで、入場1,000円
  10. ATCの番です建物は、もうあります
05
OWNED SIGNAL

ATCの投稿には、すでに反応があります

7月下旬からATC公式TikTokで公開しているドリームコアの動画です。4本の保存数は96〜209件でした。保存は、あとで見返したい人が押すボタンです。

  • 「公式がこの編集をするのは最高すぎる」
  • 「遊びマーレあった場所だった気がする 懐かしいなぁ…」
  • 「楽しいよー子供の頃から行ってる!」

数値は2026年8月31日時点の画面記録です。コメントは原文のまま引用し、アカウント名は伏せています。

青い連絡橋を奥へ進む動画 黄色いエレベーターシャフトを見上げる動画 赤い吹き抜けとバルコニーの動画 吹き抜けとエスカレーターの動画 海が見えるガラス張りの廊下の動画 光がにじむ吹き抜けの動画
@atcosaka / TIKTOK
06
PRECEDENTS

商業施設での前例があります

京都高島屋S.C. T8は2025年、『8番出口』とのコラボを館内で実施しました。異変ラリー、差し替えたサイン、フォトスポット、映画チケットと連動した特典。施設そのものが体験の一部になりました。

『バックルームズ』の日本キャンペーンも同じ材料を使っています。池袋サンシャインシティの Q LIMINAL は、蛍光灯と反復する通路に大量のQRを置きました。アプリ不要のWebARも公開されています。ブラウザで動かすのは妥協ではなく、手間を減らして共有されやすくするための選択です。

商業施設が舞台館内で異変・謎を探すQRで現実とつなぐアプリ不要
京都高島屋S.C. T8●●——
Q LIMINAL●—●—
バックルームズ WebAR———●
ATC案●●●●

「—」は、出典で確認できなかった項目です。実施していないという意味ではありません。

05
THE PRODUCT

5〜8分で終わる、ブラウザの体験です

仮タイトルは ATC DREAMCORE // PROLOGUE です。QRを読むとすぐに始まる、一人称で歩く短いブラウザ体験です。インストールもログインも要りません。

舞台はアトリウム、青い連絡橋、エレベーターと通路、最後の「記憶の部屋」の4つです。規模は意図して小さくしています。最初に確かめたいのは、ATCの建築が遊べる体験として成り立つかどうか、その1点です。

  1. QRを読むインストールもログインも不要
  2. 歩いて見回すスマホのタッチで操作
  3. 異変に気づくサインや照明の小さな変化
  4. 共有画像を受け取る次の人を呼ぶ1枚

画面はイメージです。背景に実際のATCの写真を使っています。

SPEC
長さ
5〜8分
舞台
アトリウム/青い連絡橋/エレベーターと通路/記憶の部屋(全4エリア)
操作
一人称視点で歩く・見回す(PCとスマホのタッチに対応)
出力
クリア後に共有できる画像1枚
06
WHY 3D

3Dでなければ、失われるものがあります

この建物の強みは、規模と空間が生む不思議な感覚です。

何層も下を覗き込む感覚。巨大な吹き抜けに架かる橋。振り向くと同じ形が続いている景色。赤から黄、黄から青へ移っていく移動。巨大な構造の中で、自分が小さく感じられる瞬間。

2Dの絵にすると、この部分がほとんど残りません。写真1枚では「小さい」という感覚が出ません。だから3Dで作ります。

写真をもとに軽い3Dを起こし、ブラウザで動かします。アプリストアを通さないので、更新はATCが自分で行えます。

ATCのリミナルな階段。下へ続く踊り場が繰り返し見えています。
DETAIL

技術構成は次の順で考えています。参考写真と映像 → Blender → 軽量化した GLB / glTF → React + React Three Fiber → モバイルブラウザ/PWA。

React Three Fiber を選ぶ理由は次のとおりです。既存のReactの知見がそのまま使えること。ブラウザで動くこと。UIと計測を組み込みやすいこと。アプリストアの審査がないこと。URLとQRをそのまま共有に使えること。そして、更新の主導権がATC側に残ることです。

3D側の作りは、GLB / glTF、KTX2で圧縮したテクスチャ、焼き込んだ照明、単純なコリジョンです。モバイルでの軽さを優先します。

07
ATC KIT

ATCを全部つくる必要はありません

デジタルツインは不要です。組み替えられる部品を作ります。

この建物は、もともと赤い壁、黄色い柱、青い橋、白いバルコニーといった同じ要素の繰り返しでできています。

一度モデル化すれば、新しい場所は組み立てるだけで増やせます。TikTok用のCG映像、告知ビジュアル、イベント映像、将来のARやRoblox。すべて同じ部品から出せます。

つまり今回の投資対象は、1本のゲームではありません。ATCの3Dアセットライブラリです。キャンペーンを重ねるほど、1本あたりの制作費は下がります。

RED WALL YELLOW SHAFT BLUE BRIDGE BALCONY GLASS RAIL ESCALATOR CORRIDOR SIGNAGE

同じ部品を縦に組むと、吹き抜けになります。

DETAIL

同じ部品を回せる先を、もう少し細かく並べます。ブラウザゲーム、TikTok向けのレンダー、Instagramのリール、Roblox、告知画像、ARの実験、イベント会場のスクリーン、バーチャル撮影、取材用ビジュアル、将来のインタラクティブ設置。

つくる単位も、そのまま流用の単位になります。赤い壁(窓ありA/窓ありB)、黄色いエレベーター柱、青橋(短/長)、白いバルコニー、ガラスの手すり、エスカレーター、通路、シャッター、天井梁、床タイル、サイン。

08
VISUAL DIRECTION

目指すのは、少し間違ったATCです

フォトリアルは目的ではありません。完全に再現しようとすると、費用と処理の重さだけが増えます。

狙うのは、90年代後半からPS2の頃の3Dに近い、夢の中のようなリアリティです。形はATCだと分かり、細部は省きます。照明は焼き込み、テクスチャは少しぼんやりさせます。

プレイヤーに持ってほしい感想は1つです。「ATCだと分かる。でも何かが違う。」

どの質感にするかは社内で決めず、Phase 0で既存のフォロワーに聞きます。このスライダーは、その質問をそのまま再現したものです。

「ATCをゲームにしたら、どの雰囲気が一番好き?」
FLOOR 11.5のコンセプト画像。薄暗い通路が奥へ続いています。A リアル寄り
09
THREE GAME IDEAS

実在する3空間から、3つの遊びを作れます

建物を新しく考え出す必要はありません。写真にある通路、縦の吹き抜け、静かな一室を、そのままゲームの核にします。

ATCの市松模様の通路A / FLOOR 11.5

異変を見つける

同じ通路を歩き、サインや照明の変化を見抜く。

ATCの黄色いシャフトと吹き抜けB / VERTICAL CITY

上へ進む

エレベーターと階段を使い、失われた階を探す。

ATCの窓辺にある自動販売機C / MEMORY ROOM

記憶を集める

光、音、落とし物を集めて、部屋の記憶を戻す。

10
ONLINE TO OFFLINE

オンラインの発見を、ATCへの来館につなげます

SNSで知り、ブラウザで遊び、来館して館内のQRで続きを開く。この流れを一本につなげます。

  1. 01 / SNSSNSで知る短い動画で、ATCの風景に出会う
  2. 02 / WEB GAMEブラウザで遊ぶゲームの中で記憶ノードを見つける
  3. 03 / QR来館して続きを開く館内のQRで、限定の章が開く
  4. 04 / REWARD特典を受け取るバッジ、画像、LINE特典
  5. 05 / SHARE共有する撮った画像が、次のプレイヤーを呼ぶ
11
CONTENT ENGINE

開発そのものが、コンテンツ制作になります

45〜90秒ごとに、切り取って共有できる出来事を置きます。1つの異変が1本のクリップになり、考察が生まれ、新しいプレイヤーと来館につながります。

  1. REAL ATC実在の建築実在する通路や吹き抜けを、そのままゲームの舞台にします。
  2. WEB GAMEブラウザで遊ぶ5〜8分の短い体験です。インストールは要りません。
  3. CLIP動画になる45〜90秒ごとに、切り取って共有できる出来事を置きます。
  4. TIKTOK考察が広がる見た人が「ここはどこか」を探し始めます。
  5. NEW PLAYER次の人が遊ぶ動画を見た人が、ゲームを始めます。
  6. VISIT来館する館内のQRで、続きの章が開きます。
  7. UGC撮って共有する来館者の写真や動画が、次の入口になります。
LOOP 01

一周するたびに、ATCを知る人と素材が増えていきます。

12
WHAT WE MEASURE

売上はKPIにしません

ゲームは無料で構いません。社内で作れるので、価値は別のところで測ります。見るのは、遊ばれたか、共有されたか、来館につながったかです。

PRIMARY / BRAND

  1. 起動数
  2. 完了率・平均プレイ時間
  3. シェア数・UGCのクリップ数
  4. LINEの友だち追加
  5. 館内QRのスキャン数
  6. デジタルから来館に移った人数

あわせて、ATCや各ゾーンの検索数、取材、クリエイターの来訪も記録します。

SECONDARY / COMMERCIAL

  • テナントのクーポン利用
  • 体験後の飲食
  • イベント参加
  • 夜間の来館

LATER / REVENUE

  • 夜のATCを使う有料版
  • 記憶カードやポスターの物販
  • 章クリアでのテナント特典
  • スポンサー章(条件が合う場合)

初版には入れません。遊ばれ方が分かってから付けます。

13
PHASES

進め方は5段階。今回お願いするのは最初の2段階です

今回の承認範囲
PHASE 0質感の検証3〜5日同じ空間を3通りの質感で作り、短い動画にしてフォロワーに聞く
PHASE 1社内プロトタイプ1〜2週間アトリウム1つ、橋1本、通路1つ。異変1つとループ1つ。公開しない
PHASE 2公開版さらに2〜4週間5〜8分、スマホ最適化、日英、異変6〜8個、共有カード、計測
PHASE 3現実との接続結果を見て判断館内3〜5か所のメモリーノード、QR、LINE特典、テナント特典
PHASE 4拡張結果を見て判断章の追加、季節版、閉館後の版、クリエイター共同、Roblox試作

各段階の終わりに、続けるかどうかを判断します。Phase 1の時点では、まだ一般には何も公開していません。止めても、外に対して失うものはありません。

HOW IT IS BUILT

作り方は3工程です。写真からBlenderで、ATCらしい壁・通路・階段・シャフトを軽量な3D部品にします。それをThree.js(React Three Fiber)で、スマホで歩ける体験にします。最後に館内QR、LINE、来館特典をつなぎます。

Robloxは2025年第3四半期に関する発表で、1億5,100万人を超える利用者に触れています。規模は魅力です。ただし最初の製品にはしません。ブラウザで反応を見たあと、遊びとして成立する形で入ります。

14
IF THE TREND FADES

言葉が廃れても、残るものがあります

心配なのは「ドリームコア」という言葉が飽きられることです。対策は、仕組みをその言葉に結びつけないことです。

生成AIの画像は、色も音もVHSの質感も真似できます。真似できないのは、実際の建物、吹き抜けに架かる橋、見覚えのあるシャフト、海に面した大阪の公共空間、そして来館者の実際の記憶です。

持ち続けられる資産は「ドリームコア」ではありません。現実にあるのに現実とは思えない建築、ATCそのものです。

LABEL / SWAPPABLEドリームコア
3Dアセットライブラリ
ブラウザのゲームエンジン
館内QRの仕組み
積み上げた物語と、集まった人
ATCの建築
15
QUESTIONS

想定されるご懸念にお答えします

流行が終わったらどうなりますか
名前だけを入れ替えます。平成レトロ、異変、リミナル。建物と3Dアセットはそのまま使えます。
費用はどのくらいかかりますか
開発は社内で行い、大きな外部発注はありません。今回の範囲は、Phase 0の3〜5日とPhase 1の1〜2週間の作業です。
来館者やテナントに影響はありますか
今回の範囲はオンラインだけで完結します。館内にQRを置くのはPhase 3で、3〜5か所に限ります。
「廃墟」「誰もいない場所」と受け取られませんか
言葉の使い方を先に決めます。ATCは営業中の施設として扱い、閉鎖や廃墟を思わせる表現は使いません。「静か」は、その瞬間の様子を描くときだけに使います。
なぜアプリではなくブラウザなのですか
QRを読めばすぐに始められ、URLのまま共有できます。アプリストアの審査がなく、更新の主導権もATC側に残ります。
16
THE ASK

お願いしたいのは、5つの承認です

大きなゲームの承認ではありません。小さな実験の承認です。

  1. ATCの3D空間を1つ作ること
  2. SNSで質感を検証すること
  3. ブラウザのプロトタイプを作ること
  4. 反応を計測すること
  5. 館内QRやRobloxへの展開は、その結果を見てから判断すること

開発は社内で回せます。アプリも、大きな外部発注もありません。既存のフォロワーが、すぐに答えをくれます。そしてドリームコアの扱いが変わっても、作ったアセットは残ります。この企画が拠って立つのは流行ではなく、ATCの建築です。

16
海を望む暗いATCの空間に一台の自動販売機が光っているATC / THE BUILDING IS THE ASSET

ドリームコアは入口。
ATCそのものがブランド資産。

ONE LAST THINGこのページにも、異変が1つありました。お気づきでしたか。

NEXT PROPOSALATC CREATOR ACCESS #01実際の建物を、撮影のために時間を区切って開く提案です。ゲームとは同じ循環の中にあります。